心理カウンセラーに求められる能力

心理カウンセラーに課せられた職責は、問題を抱えて訪れた相談者に対し、高度な心理学的知識と技能を用いて、問題解決のための支援を行うこと、とされています。

 

人間の心は複雑なもの。高度な知識や技能を有しているだけでは、問題の解決は図れません。心理カウンセラーに求められる能力は、目に見えるもの、見えないものなど様々です。望ましいとされる能力について、ご紹介していきましょう。

 

まず、「傾聴」の際には、受容的な態度に徹して、相手の話にじっくりと耳を傾ける『忍耐力』があります。相手が心を開いて話しやすい雰囲気をつくるカウンセラー自身の『心の安定』もあります。傾聴の際の表情や笑顔、あいづちの打ち方など、態度・ふるまいにも、きめ細かく気を配らなくてはなりません。

 

傾聴の際や、相手が迷っている時などにカウンセラーの独断で口を出さないようにする『自制心』もなくてはならないものですし、相手の価値観を尊重する『包容力』、信頼関係を徐々に作り上げていくための『根気強さ』『精神力』も必要です。

 

このほか、『理解力』『想像力』『コミュニケーション能力』etc.etc…、心理カウンセラーに求められる能力には、非常に幅広いものがあります。もちろん、それらの基本となる『気力・体力』のバランスも、ふだんから、訓練によって、しっかりと身につけておくことが大切です。

 

これらの資質に加えて、重要視されるのが『倫理観』です。職務上、知り得た相談者のプライバシーを外部に漏らすなどのことは、心理カウンセラー全般への信頼を失墜させることにもなりかねません。

 

児童生徒と保護者のそれぞれにカウンセリングを行っている場合、児童生徒の「秘密」について、保護者に開示すべきかなど、法律にも照らし合わせる必要のある難しい判断を迫られる場合もあります。

 

また、心理カウンセラー自身、常に、問題解決のためにアンテナを張り、新しい知識や情報を吸収する『向上心』も、忘れてはならないことの1つとなっています。